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震災医療をささえたもうひとつのヒューマン・ドキュメント
ドキュメント・東日本大震災 「脇役」たちがつないだ震災医療
商品ID:32
カテゴリ:書籍
著者 : 辰濃哲郎&医薬経済編集部 ISBN 978-4-902968-38-5 四六判 260ページ 2011年6月28日発行 「俺たちがやらなくて、誰がやるんだ」 医療をささえる「脇役」たちがいる。彼らもまた被災者だ。だからこそ助け合える。 医療人として、極限の中で守ったものは何か。 医療をつないだヒューマン・ドキュメント。
目次
まえがき 1.三重苦との闘い-裏方の気概 ■気仙沼市立病院 ナースの機転 「重油を抜き取れ!」 深夜の会議 ■3食へのこだわり 命つないだ600キロのコメ ■学校守った避難ナース 涙の卒業式 ■反骨の薬剤師 父を乗り越えるために プレジャーボートで ロウソク屋敷 2.薬を届けろ!-卸の本懐 ■名取物流センター 「とりあえず、生きてます」 急造の蛍光灯 「病院に張り付け!」 「満タンのガソリンを!」 「医薬品不足」と言われて 初めての涙 ■社長のおにぎり 「継続」指示に、感謝 家を流されても 3.被災と医療の狭間で-天使の苦悩 ■本吉病院の悲劇 「あ、お化けがいる」 「病院に行かないで」 そして医者がいなくなった ■見えない恐怖 「もう仕事はできません」 事務長の決意 ■娘と孫が車で・・・ 川のほとり 4.職責を乗り越えて-薬剤師の新たな一歩 ■「釜石方式」 9分の5の意味 「やはり、処方せんだ」 一手に引き受けて アマリールとアルマール ■「まずトイレ掃除からだ!」 勇気を振り絞って 一畳のスペース 5.教訓を生かして-後方支援の課題 ■OTC薬海上輸送プロジェクト 富山方式の救急箱 20人が180人に お買い物屋さん ■それぞれの3・11 日本看護協会 井伊久美子常任理事 メディセオ 渡辺秀一代表取締役社長 日本薬剤師会 児玉孝会長 厚生労働省医政局経済課 日下田敏彦首席流通指導官 日本調剤 河野慎一専務取締役 日本ジェネリック医薬品学会 村田正弘理事 日本ジェネリック製薬協会 長野健一理事長 全国腎臓病協議会 吉村規男副会長 日本チェーンドラッグストア協会 宗像守事務総長 6.問われた震災医療-実は綱渡り 通信手椴の確保 衛星電話の効果 臨時物流センターを 薬剤師の真価 7.「記者失格」の9000キロ 無機的な映像 ガソリン補給は県外へ 復興への息吹 神はいるのか 具なしのラーメン 被災地を走るランナー 付録 各社の衛星電話の特徴 震災をめぐる主な出来事 参考文献 あとがき
【著者プロフィール】 辰濃哲郎(たつの てつろう)
ノンフィクション作家。 慶応義塾大学法学部政治学科卒業後、81年に朝日新聞社に入社、高松、阪神支局、大阪本社社会部を経て、89年から東京本社社会部。厚生省(当時)を約4年間担当し、遊軍キャップ、デスクなどを経験した後は、再び医療問題に携わる。04年に退社後は、新型インフルエンザなど医療問題のほか、メディア論や高校野球取材も手がける。